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食事中に心地よい音楽をかけると美味しい!?「食べる」行為と脳との関係

Dinner on the terrace (Explored)

食事中は何か音楽をかけてますか?
食事をする部屋は静かですか?
もしもロックを爆音で聞きながら食事をしているならば、
少し音量を下げてから食べた方がいいかもしれません。

 

舌で感じているのは感覚全体のうちたった20%

舌は味覚の20%しか受容しておらず、
残りの80%は嗅覚をはじめとする他の感覚によって知覚されています。

そう、私たちが食事で「美味しい」と感じるのは
味覚以外の感覚によるところが大きいのです。
味は見た目から、と言われるように、盛りつけは大切で視覚に影響されやすく、
香ばしい香りは食欲をそそるように、嗅覚にも大きく影響を受けています。
これらは自明の理なので、わざわざ説明するまでもありませんが、
聴覚も関係しているというのはご存知でしょうか。

 

ノイズと味覚脳の敏感さとの関係

甘さと辛さは、静謐な空間で味わうとより強く感じるとされ、
逆にノイズ(食事の場にそぐわない音楽)は、味覚を減退させるといわれている。
つまりは、食事のときに心地よい音楽を聞いていると、食事が美味しく感じやすいのです。
高級レストランでは心地よい音楽が程よい音量で流れていますよね。
食事をする環境に気を遣うオーナーは音楽まで気にしてコーディネートしているのです。


このように、静かな音楽は味覚を強く感じるため、
塩味などの味付けが薄味で済んだり、というメリットがあるので、
減塩効果などで健康的な食生活を送ることができるでしょう。

今まで食事中の音楽について気にしていなかった方は
一度音楽を活用してみてはいかがでしょうか。