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外資系コンサルに勤める私が激務で帰宅が夜中でもわざわざ料理をするワケ

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私は外資系コンサルに勤めていて、帰宅時間は割と遅いです。
それでも9時ごろまでに帰宅できる日はだいたい晩ご飯は自炊していて、
帰りが深夜になるときも時折、軽食を軽く作ったりします。

もともと料理は好きだったのですが、
それでもゆっくりする時間を削ってまで料理に時間を割くのには理由があります。

 

ワーキングメモリを鍛える

ワーキングメモリは、生活の中の「メモを取るまででもないこと」を頭の中に一時置いておくことが出来る機能で、仕事に必要な認知機能です。

料理では、その認知機能をフル活用できるのです。
料理をする際、頭の中でタスクの順序だてを行い、
複数の作業を同時並行で実行します。
例えば、パスタのお湯を湧かしている間にトマトソースを作り、
合間を見ながらサラダの野菜を洗い、それが終わるとドレッシングを混ぜる、など、
非常に高度な業務遂行能力が求められます。

また、料理をする為にはその食材を手に入れるための「買い物」という
重要な事前準備が必要ですが、
買い物をしている時も、あれが必要、これが必要、
あれはまだ少しあるがストックに、と考えます。
これもワーキングメモリの活動です。


パフォーマンス向上のため脳に燃料を与える

ファーストフードを食べた後に、脳がぼやっとすることはありませんか?
それはトランス脂肪酸に代表される質の悪い油が脳に悪影響を及ぼしているから。
質の良い脂肪は脳の燃料になるのです。
しかし一般的な外食や中食では、なかなか良い素材、
特に油や糖分を使っているものはかなり希少。
特に深夜の時間帯に手に入ると考えると、その見込みはほとんどありません。
自炊の方が外食よりもヘルシーなのは当たり前のこと、
それ以上に脳のパフォーマンス向上には自炊が良いのです。

 

料理上級者ならばマインドフルネス状態に

マインドフルネスは、最近よく耳にすることも多いかと思いますが、
改めて説明すると、自分の身体や気持ち(気分)の状態に気づく力を育む「こころのエクササイズ」。マインドフルネスにはたくさんの類義語があり、自覚、気づき、集中、覚醒などと言い換えることもできるでしょう。
瞑想などがそれにあたります。
そう、私が料理をしている間は、完全にその作業に没頭し、
自分が今行っている作業と、周りの状態一つ一つに対して
意識をはたらかせています。
(これは料理に慣れていない人には難しいでしょうけれども)
フライパンの中のタマネギの炒め加減を、視覚と聴覚と嗅覚をフル活用して意識しながら、
その後入れるチキンの塩味を整えるために程よい塩の振りかけ方に意識しているのです。
作業一つ一つに意識を向けることで、仕事の事という雑念は無くなり、
とっても頭の中がクリアになります。
言い換えると、料理をすることは脳とこころのリフレッシュなのです。


頭をリフレッシュできて、栄養のある食事を摂れて、食費も安くなる。
こんなに良いことはない、と思い、今日もせっせと料理をしているのです。