CookHack

科学とハックでウマくなる。美食と効率を追求する究極のクッキングメディア

食事中に心地よい音楽をかけると美味しい!?「食べる」行為と脳との関係

Dinner on the terrace (Explored)

食事中は何か音楽をかけてますか?
食事をする部屋は静かですか?
もしもロックを爆音で聞きながら食事をしているならば、
少し音量を下げてから食べた方がいいかもしれません。

 

舌で感じているのは感覚全体のうちたった20%

舌は味覚の20%しか受容しておらず、
残りの80%は嗅覚をはじめとする他の感覚によって知覚されています。

そう、私たちが食事で「美味しい」と感じるのは
味覚以外の感覚によるところが大きいのです。
味は見た目から、と言われるように、盛りつけは大切で視覚に影響されやすく、
香ばしい香りは食欲をそそるように、嗅覚にも大きく影響を受けています。
これらは自明の理なので、わざわざ説明するまでもありませんが、
聴覚も関係しているというのはご存知でしょうか。

 

ノイズと味覚脳の敏感さとの関係

甘さと辛さは、静謐な空間で味わうとより強く感じるとされ、
逆にノイズ(食事の場にそぐわない音楽)は、味覚を減退させるといわれている。
つまりは、食事のときに心地よい音楽を聞いていると、食事が美味しく感じやすいのです。
高級レストランでは心地よい音楽が程よい音量で流れていますよね。
食事をする環境に気を遣うオーナーは音楽まで気にしてコーディネートしているのです。


このように、静かな音楽は味覚を強く感じるため、
塩味などの味付けが薄味で済んだり、というメリットがあるので、
減塩効果などで健康的な食生活を送ることができるでしょう。

今まで食事中の音楽について気にしていなかった方は
一度音楽を活用してみてはいかがでしょうか。

 

外資系コンサルに勤める私が激務で帰宅が夜中でもわざわざ料理をするワケ

cooking

私は外資系コンサルに勤めていて、帰宅時間は割と遅いです。
それでも9時ごろまでに帰宅できる日はだいたい晩ご飯は自炊していて、
帰りが深夜になるときも時折、軽食を軽く作ったりします。

もともと料理は好きだったのですが、
それでもゆっくりする時間を削ってまで料理に時間を割くのには理由があります。

 

ワーキングメモリを鍛える

ワーキングメモリは、生活の中の「メモを取るまででもないこと」を頭の中に一時置いておくことが出来る機能で、仕事に必要な認知機能です。

料理では、その認知機能をフル活用できるのです。
料理をする際、頭の中でタスクの順序だてを行い、
複数の作業を同時並行で実行します。
例えば、パスタのお湯を湧かしている間にトマトソースを作り、
合間を見ながらサラダの野菜を洗い、それが終わるとドレッシングを混ぜる、など、
非常に高度な業務遂行能力が求められます。

また、料理をする為にはその食材を手に入れるための「買い物」という
重要な事前準備が必要ですが、
買い物をしている時も、あれが必要、これが必要、
あれはまだ少しあるがストックに、と考えます。
これもワーキングメモリの活動です。


パフォーマンス向上のため脳に燃料を与える

ファーストフードを食べた後に、脳がぼやっとすることはありませんか?
それはトランス脂肪酸に代表される質の悪い油が脳に悪影響を及ぼしているから。
質の良い脂肪は脳の燃料になるのです。
しかし一般的な外食や中食では、なかなか良い素材、
特に油や糖分を使っているものはかなり希少。
特に深夜の時間帯に手に入ると考えると、その見込みはほとんどありません。
自炊の方が外食よりもヘルシーなのは当たり前のこと、
それ以上に脳のパフォーマンス向上には自炊が良いのです。

 

料理上級者ならばマインドフルネス状態に

マインドフルネスは、最近よく耳にすることも多いかと思いますが、
改めて説明すると、自分の身体や気持ち(気分)の状態に気づく力を育む「こころのエクササイズ」。マインドフルネスにはたくさんの類義語があり、自覚、気づき、集中、覚醒などと言い換えることもできるでしょう。
瞑想などがそれにあたります。
そう、私が料理をしている間は、完全にその作業に没頭し、
自分が今行っている作業と、周りの状態一つ一つに対して
意識をはたらかせています。
(これは料理に慣れていない人には難しいでしょうけれども)
フライパンの中のタマネギの炒め加減を、視覚と聴覚と嗅覚をフル活用して意識しながら、
その後入れるチキンの塩味を整えるために程よい塩の振りかけ方に意識しているのです。
作業一つ一つに意識を向けることで、仕事の事という雑念は無くなり、
とっても頭の中がクリアになります。
言い換えると、料理をすることは脳とこころのリフレッシュなのです。


頭をリフレッシュできて、栄養のある食事を摂れて、食費も安くなる。
こんなに良いことはない、と思い、今日もせっせと料理をしているのです。

健康的になりたければ食事中に良い音楽を!?「食べる」行為と脳との関係

舌は味覚の20%しか受容しておらず、
残りの80%は嗅覚をはじめとする他の感覚によって知覚されています。
 
そう、私たちが食事で「美味しい」と感じるのは
味覚以外の感覚によるところが大きいのです。
味は見た目から、と言われるように、盛りつけは大切で視覚に影響されやすく、
香ばしい香りは食欲をそそるように、嗅覚にも大きく影響を受けています。
これらは自明の理なので、わざわざ説明するまでもありませんが、
聴覚も関係しているというのはご存知でしょうか。
 
甘さと辛さは、静謐な空間で味わうとより強く感じるとされ、
逆にノイズ(食事の場にそぐわない音楽)は、味覚を減退させるといわれている。
つまりは、食事のときに心地よい音楽を聞いていると、食事が美味しく感じやすいのです。
また、味覚を強く感じるため、
塩味などの味付けが薄味で済んだり、というメリットがあるので、
減塩効果などで健康にもいいんです。
 
今まで食事中の音楽について気にしていなかった方は
一度音楽を活用してみてはいかがでしょうか。
 
 
食が2つの方向へ乖離しつつある。
栄養補給の側面と美食の側面。
アドホック対フォーマル。
 
 
 

なぜフランス人はスリムなのか。動物性脂肪はむしろ摂ってもOK!?

フランスへ行くと、街行く人々のオシャレさに目を引きますが、
それを支えているのがスタイル。
フランス人って肥満の人をあまり見ないんです。

隣のイタリアやスペインでは大きな体型のおじさん、おばさんが結構いますが、
なぜなのでしょうか。

それを読み解く鍵としてのキーワード、それは
フレンチパラドックス

これは、
「フランス人は他のヨーロッパ諸国の人々よりもチーズやバターなどの乳脂肪や、肉類、フォアグラなどの動物性脂肪を好み、摂取量も多いにもかかわらず、動脈硬化の患者が少なく、心臓病の死亡率も低い。」
というもの。

赤ワインのおかげ?

フランスはワイン大国としても知られており、
フランス人は日常的に赤ワインを多く飲んでいます。
その赤ワインに含まれるポリフェノール
特に「レスベラトロール」に動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用があるため
だと考えられています。

しかしながら、隣のスペイン、イタリアも
ワイン大国。
日常的にたくさんのワインを、それこそ水のごとく消費しています。
1ユーロ程度でワインボトルが買えるので。。。

そうなると、おかしいですよね。
「フレンチ」パラドックスというならば
隣のイタリア、スペインでも当てはまるのではないでしょうか。

そこで、そもそも「動物性脂肪」の部分の前提が
間違っているのではないでしょうか。
つまり、バターのような動物性脂肪がそんなにもハイリスクな食品なのでしょうか。
何かと脂肪が嫌厭されがちですが、
脂肪というのはむしろ、脳に栄養を与えてくれる、
有効なエネルギー源です。

今流行の
シリコンバレー式 自分を変える最強の食事(デイヴ・アスプリー)
という食品と栄養と身体のパフォーマンスに関わる書籍からも分かるように、
バターのような動物性脂肪はむしろ身体が必要としているエネルギー源であり、
少し多めに摂取することによって身体を正常に機能させるために重要であると
主張しています。

私は、フレンチパラドックスの理由を
動物性脂肪が必ずしも悪ではないという材料のひとつだと考えます。

 

【ハイパフォーマーのための栄養学】脂肪は敵であり見方である。脂肪との正しいつき合い方

wo kommen die Tapsen auf der Butter her ?

健康を気にするあまり、または体型を気にするあまり、
脂肪はできるだけ摂らないようにしていますか?
しかし、ハイパフォーマンスを出したいと考えているあなたにとって、
それは逆効果かもしれません。

本日は脂肪とのつき合い方について改めて考えて見ましょう。

 

脂肪は健康にとっての敵なの?

最近の風潮では「脂肪を食べると太る」はウソ、と言われています。

摂取カロリーが必ずしも体重に反映されるわけではない。
また、正しい脂肪はクリーンに燃焼し、栄養たっぷりで、満足をもたらすエネルギー源で、
体も脳も最大限に機能させてくれる。
という主張の方が市民権を得つつあります。
ヘルシーな脂肪は体内のホルモン値を維持調整してくれ、
体重は増えるよりもむしろ減るという意見もあります。

これらの考えがどれだけの人に当てはまるかはまだ検証が必要ですが、
一つの考えとして
脂肪を一緒くたに「悪」とするのは間違っているのではないでしょうか。
なぜなら、脂肪とは人間が生きていく上でなくてはならない重要な栄養であるから。
飽食の今では脂肪は摂りすぎるのを悩むくらいですが、
そもそも脂肪というのは生きていくのに不可欠だから
人間は長い進化の中で体内に貯蓄しておくという能力をもつようになったのですから。

脂肪=NGと決めつけず、
その特性を理解するところから始めましょう。
なぜなら、脂肪は脳のパフォーマンスを出し切るための「燃料」なのだから。

 

じゃあ「動物性脂肪」が体に悪いの?

身体にいいと言われている脂肪といえば、
流行のココナッツオイル
美容に良いと言われ続けているオリーブオイル
これも美容に良いと人気のアボカド。
それに加えて、バターが優良な脂肪であると近年言われるようになりました。
きっかけは、シリコンバレーきっての大企業のエグゼクティブでもある
デイヴ・アスプリー の「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」と
そこで「完全無欠の朝食」と紹介されたバターコーヒーの影響でしょう。

長らく信じられてきた常識、
「動物性脂肪は身体に悪いから控えるように」
これは1950年代に出たこの学説が世界に衝撃を与えて以来、永らく常識であったが、
実は、結論に合わない臨床結果を捨てていたことによる捏造だったということ。
衝撃的ですよね。
いままで信じてきた動物性脂肪は悪だ!というのが完全否定されました。

 

本当の敵はトランス脂肪酸

動物性脂肪であるバターよりも
マーガリンの方が低脂肪で健康的。
昔はそういわれていましたが、今では全く逆。
マーガリンはトランス脂肪酸でできており、絶対に避けるべき、です。

アメリカではこのトランス脂肪酸の食物への利用が
「食用に値しない」として最近、食品への禁止となりましたが、
日本ではまだ普通に使われているので要注意。
ファーストフード店等の油も避けた方が無難でしょう。
実際、私はファーストフードを普段あまり食べませんが、
時々食べるとその日や翌日の脳はぼんやりした感じで気分も沈みがちになります。

私個人の感想として、朝、良質なバターを摂ると一日調子が良いです。
お気に入りはフランス土産で購入したフランス産バターのボルディエ。
日本ではかなりお高いので、ストックが切れたらどうしようかなぁ、と悩み中。

 

何が自分に合うかは人それぞれですが、
自分がどんなものを食べていて、それがどんな影響を与えるかについて
意識してみると体調は変わるでしょう。


正しいエネルギーを補給して、今日もハイパフォーマンスを発揮してくださいね。

 

 

30万ドルと10年の歳月を経て見つけた完全無欠のダイエット『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』がスゴい!

Lunch this afternoon...

 

シリコンバレーギークなエグゼクティブが
食事について徹底的にハックしまくった結果たどり着いた食事法を紹介する一冊。
既存の栄養学の概念に囚われず、斬新な主張の数々を紹介する本書は世界中で大反響。
ダイエットが上手くいかず悩んでいる人はもちろん、
今よりもパフォーマンスを上げるにはどうすればいいかについて知りたい人にも
是非オススメしたい一冊。
まずはこれってどんな本?という方へ、概要をご説明。
「完全無欠のダイエット」の方法については[こちらの記事]をご参照ください。

 

僕は自分の体をハックすることにした。
30万ドルと10年もの期間を経て見つけた
完全無欠のダイエット。

小さい時からデブだった著者は
自分の脳が思うようにパフォーマンスを上げられないことに気づき、
自分の中身(身体)変える必要性に迫られる。
いくつもの食品を自分の体を使っての「人体実験」で、
数値的に実際の効果を解明していくところはさすがギークという所。
また、栄養分の科学的説明をシステムの動きに例えるところもさすがはギーク

そんな彼は自らをバイオハッカーと名乗っています。

 

自分の身体を「ハック」する

一人で全ての情報を把握することができない人体と

コンピュータの共通点を見つけた著者は

自分の体をコンピュータのように「ハック」する、つまり改造することにしました。
そして様々な「実験」を自分の身体を使って行い、
結果をフィードバックすることで証明しています。
それによって、現在巷でもてはやされているダイエット法や
健康法の効果についてを疑問視しています。

 

完全無欠のダイエット

そして彼は自分なりの「完全無欠のダイエット」を築いていきます。

それにより、一日0.5kgづつ減量していき、前よりも元気になったうえ、
パフォーマンス、回復力、集中力が驚異的にアップしました。

なぜならば、食べるものは、あなたの体型のみならず、

IQ、ストレスレベル、病気のリスク、
パフォーマンス、老化、そして意思の力までの基礎なのです。

 

単なるノウハウ本ではない

人間の身体の仕組みと、
「なぜ」人間の身体がそのように反応をするかの理由を解明し、
そこからこうすれば問題解決するはずだ、という想定を導きだし、
実際にそれを検証するというフローは
さすが今をときめくベンチャー企業のエグゼクティブというところ。
論理的志向と実行力、そしてその結果のフィードバック力をフルに活用して
「自分の身体改善」という問題解決を見事に行っています。
また、既存の知識にとらわれないところもさすがです。

 

実際のダイエット法のみならず、
彼の問題解決のアプローチについても十分学ぶところの多い一冊です。
栄養学、ダイエット法の参考書としても、
実践的なビジネス書としても
十分に楽しめる一冊でした。

 

是非ご一読ください。

濃厚で風味豊かなリッチバター。フランス製のバターは何故あんなに美味しいの?

Butter is ready!

[以前の記事]で、フランスに行ったらバターを買うべし!とご紹介しました。
フランスのバターって日本のそれに比べてとっても風味が良く、
濃厚で美味しいですよね?

今回は、なぜ同じバターなのに、こんなにも違いがでるのかをご説明します。

 

理由は脂肪が多いから

日本では、市販のバターは脂肪が80%以上であればバターと称してもよいと定められています。
その場合、16-17%が水、1-2%が乳固形分です。
そして有塩バターの場合はコレに約2%の塩がプラスされます。

一方、ヨーロッパのバターでは、ほとんどが最低でも82〜84%。

数字をみるだけではさほど違いがないように見えるかもしれませんが、
脂肪が多いということは水分が少ないという事で、
より濃厚でクリーミーなバターになるのです。

 

一度の生産量の違いが美味しさを分ける

バターは生クリームを撹拌して作りますが、

撹拌の衝撃でクリーム中の脂肪球が合体し、脂肪の固まりになって水分から分離します。
この脂肪がバターミルクと呼ばれ、このバターミルクを絞り出してバターとなります。
一般的にヨーロッパ一度に製造する量を少なくし、
バターミルクの除去を徹底的に行います。
この水分の除去作業を丁寧にやることが美味しいバターをつくるコツです。

 

是非バターを手作りしてみて下さい。
少量のバターを丁寧に加工することによって、
水分量の少ない、濃厚なバターを作る事ができるはずです。

また、日本でもこのような高脂肪なバターを製造、販売しているところもあります。

 

エシレバターの美味しさの秘密

ちなみに、フランスの最高品質のバターのひとつとして名高い
ECHIRE(エシレ)のバターですが、
このバターはフランス中西部のECHIRE(エシレ)村というところで作られています。
こだわりは、しぼりたての牛乳を24時間以内にバターにすること。
そして通常なら、ステンレス製の容器で作るバターをこのエシレではチーク材の容器で作っています。
エシレ村の水、その土地で育まれた土壌の草を食べた牛たちと、
他にはない土壌の質が、他の町には真似できない、洗練された味と独特の風味になるとのこと。

 

日本のバターもあっさりいていて美味しいですが、
ぜひぜひフランスのバターも試してみて下さい。

それでは今日も美味しい食事で良い一日を♪