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なぜフランス人はスリムなのか。動物性脂肪はむしろ摂ってもOK!?

フランスへ行くと、街行く人々のオシャレさに目を引きますが、
それを支えているのがスタイル。
フランス人って肥満の人をあまり見ないんです。

隣のイタリアやスペインでは大きな体型のおじさん、おばさんが結構いますが、
なぜなのでしょうか。

それを読み解く鍵としてのキーワード、それは
フレンチパラドックス

これは、
「フランス人は他のヨーロッパ諸国の人々よりもチーズやバターなどの乳脂肪や、肉類、フォアグラなどの動物性脂肪を好み、摂取量も多いにもかかわらず、動脈硬化の患者が少なく、心臓病の死亡率も低い。」
というもの。

赤ワインのおかげ?

フランスはワイン大国としても知られており、
フランス人は日常的に赤ワインを多く飲んでいます。
その赤ワインに含まれるポリフェノール
特に「レスベラトロール」に動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用があるため
だと考えられています。

しかしながら、隣のスペイン、イタリアも
ワイン大国。
日常的にたくさんのワインを、それこそ水のごとく消費しています。
1ユーロ程度でワインボトルが買えるので。。。

そうなると、おかしいですよね。
「フレンチ」パラドックスというならば
隣のイタリア、スペインでも当てはまるのではないでしょうか。

そこで、そもそも「動物性脂肪」の部分の前提が
間違っているのではないでしょうか。
つまり、バターのような動物性脂肪がそんなにもハイリスクな食品なのでしょうか。
何かと脂肪が嫌厭されがちですが、
脂肪というのはむしろ、脳に栄養を与えてくれる、
有効なエネルギー源です。

今流行の
シリコンバレー式 自分を変える最強の食事(デイヴ・アスプリー)
という食品と栄養と身体のパフォーマンスに関わる書籍からも分かるように、
バターのような動物性脂肪はむしろ身体が必要としているエネルギー源であり、
少し多めに摂取することによって身体を正常に機能させるために重要であると
主張しています。

私は、フレンチパラドックスの理由を
動物性脂肪が必ずしも悪ではないという材料のひとつだと考えます。